NTTドコモは12月8日、訪日外国人旅行者向けに外国語を使った接客ができるソリューションの実証実験を12月8日~2015年1月16日まで実施すると発表した。 京都錦市場商店街にある京漬物店「桝ゴ」と共同で行う。

京漬物店「桝ゴ」Webサイト

ドコモは2012年11月から通訳電話サービス「はなして翻訳」を提供。2014年11月から海外向けサービスとして「Jspeak」も提供するなど、外国語を使ったコミュニケーションをスムーズに行える翻訳サービスの提供および拡充に努めている。

通訳電話サービス「はなして翻訳」

今回の取り組みは、ドコモが翻訳サービスを提供するうえで培ってきたノウハウを活用。店舗で店員が訪日外国人の接客をする際によく使う単語や文章を日本語から英語・中国語に訳したものを「文例集」としてまとめている。

これを、スマートフォンやタブレットの画面上でカテゴリごとに選択できるようにし、「文例集」で対応できない場合には「はなして翻訳」の翻訳機能と連携できるソフトウェアを開発した。

実証実験では、開発したソフトウェアをインストールしたスマートフォンやタブレットを応対支援端末として貸し出し、店舗でこの端末を接客時に活用する。

これにより、販売効率の向上やきめ細やかな接客にどの程度寄与できるかを検証し、「京都におけるおもてなしの接客の一助としたい」としている。

また、商店街の商店など、比較的規模の小さい店舗に導入するために必要なソフトウェアの拡張性や使用する端末の条件等に関する検証を行い、今後の商用化に向けて検討を進めていく。