富士通ネットワークソリューションズ(FNETS)は12月4日、場所を問わず、社給端末はもとより個人所有のスマートデバイスで高セキュリティなモバイル環境で仕事ができる「FUJITSU Thin Client Solution モバらくだ for スマートデバイス(モバらくだ for スマートデバイス)」に利用者(ライセンス)が10人(ID)の小規模から導入が可能な廉価版モデル(Lite版)をラインナップに追加したと発表した。
「モバらくだ for スマートデバイス」は、スマートフォンやタブレットをはじめとするさまざまなスマートデバイスから、画面転送技術などにより、「安全かつ快適」に社内システムにアクセスできる。また、導入も既存のWebベースのシステムやクラウドサービスに手を加える必要がないため、短期間・低コストで実現できる。
従来より販売している標準版は、利用者が100人規模からの導入が対象となるが、今回提供するLite版は、10人規模からの利用が可能で初期費用が抑えられる。また、Lite版から数千人以上の大規模対応が可能な標準版への拡張(アップグレード)も可能となっている。
Lite版では、標準版では搭載されていない「代理認証オプション」と「二重化オプション」を追加するなど、ソフトウェア機能の拡張や冗長化などが可能になる。
さらに、標準版では、アクティベーション、認証ポータル、画面中継、仮想ブラウザの機能を複数のサーバで構築するが、Lite版では機能を限定し利用者数の上限も90人に設定しているため、1台のサーバへ集約ができる。
価格は、初期費用が450万円、1ユーザーあたり月額870円~。販売目標は、標準版と合わせて2017年末までに40億円としている。