古河電池と凸版印刷は8月29日、世界初となる紙製容器でできた非常用マグネシウム空気電池「マグボックス」を共同で開発した。マグボックスは12月中旬に古河電池より発売開始する。

非常用マグネシウム空気電池「マグボックス」は、マグネシウムを負極物質、空気中の酸素を正極物質とし、水や海水を投入して発電させる電池。大容量かつ長期間保存可能で、非常時に水を入れるだけで、多くの携帯機器に電力を供給することができる。

負極に用いるマグネシウムは塩水に溶けやすく、原子が放出する電子の量も多いため発電効率が向上する。また、正極で酸素の反応を活性化させる触媒として従来はプラチナやレアメタルを使用していたが、古河電池の独自技術により、レアメタルを使用しない酸素還元触媒を使用することでコストを削減した。

マグボックス