The OpenBSD project produces a FREE, multi-platform 4.4BSD-based UNIX-like operating system.

OpenBSDプロジェクトは8月23日(オランダ時間)、「Heads Up: BIND Disabled in Base」において、これまでデフォルトのDNSサーバとして使っていたBINDを廃止するコミットを実施したことを伝えた。今後はNSD/Unboundを代替としてベースシステムに導入すると説明している。同様の決定はFreeBSDプロジェクトがFreeBSD 10.0-RELEASEですでに実施している。

FreeBSDプロジェクトはBINDのリリースエンジニアリングがFreeBSDのリリースエンジニアリングと相性が良くないという観点から、ベースシステムからBINDを取り除く処理を実施。今後、BINDを使いたい場合はパッケージからインストールが必要となる。セキュリティアップデートにかかるFreeBSDプロジェクトの負荷を考慮すると、パッケージからの利用の方が適切といえる。FreeBSDではコマンドの代替候補としてUnboundを導入している。

OpenBSDプロジェクトはコマンドツールの利便性の観点から、BINDのうちdig(1)、host(1)、nslookup(1)に関してはベースシステムへ取り込む処置を取っている。FreeBSDプロジェクトはBINDに代わるDNSサーバの選定を継続しており、OpenBSDが代替として採用したNSDも候補のひとつにあがっている。