ヤフーは8月22日12時頃より、「のび太と空中散歩」とだいした"世界初のタケコプター試乗会"を特設サイトとして開設する。事前に試すことができたのでレポートしよう。
この特設サイトは、8月8日より公開された初の3D CG映画「STAND BY ME ドラえもん」にあわせて制作されたもの。
遊び方は一風変わったもので、スマートデバイス(スマートフォンとタブレット)とPCを用意する必要がある。特別にアプリを入れる必要はなく、どちらもブラウザで特設サイトにアクセスするだけだ。ドラえもんに導かれて、どこでもドアから飛び出すと、東京スカイツリー近くの隅田川上空が見える。スマートフォンを左右に傾けたり、前後に倒すことで、自由に周りを見渡せる。
飛行時間おおよそ3分~4分で、150m近くまで上昇していく。途中には、のび太やしずかちゃん、ジャイアン、スネ夫など、お馴染みの面々が登場して、慣れないタケコプターの飛行をサポートしてくれる。
この企画は、映画公開のタイミングではあるものの、ヤフートップでよく行なわれるタイアップ広告とは異なり「ヤフーとブルーイノベーション(今回の動画を撮影した企業)で何かやりたいよね」(ヤフー広報部)というところから企画がスタートしたという。その後、藤子プロにも協力を仰ぎ、3D CGキャラクターが動く楽しいコンテンツに仕上がった。
隅田川上空の映像は、Amazonが自律飛行する無人航空機を研究・開発するなどして注目を集めている「ドローン」と、エクストリームスポーツなどの映像撮影に多く活用されている「GoPro」を組み合わせてブルーイノベーションが撮影。撮影時のメイキング映像もYouTubeで公開されている。
今回の企画担当者であるヤフーのスタートページユニット・演出プロモーション サービスマネージャーである渡辺 淳氏は、企画でこだわった点として「無人航空機を使った映像コンテンツとしてのクオリティ」を挙げる。
「カメラ6台を無人航空機に取り付けて撮影した映像は、そのまま使用できるわけではない。1台1台撮影した映像の繋ぎ目を自然な形に編集しなければならず、映像編集にとても時間を要した」(渡辺氏)
ほかにも、撮影時の苦労話として、撮影した時期が梅雨のまっただ中であったため「晴れ間を狙って撮影するのに、数十回も撮影をした」のだという。これらの苦労をまとめて「まさに"ドラ泣き"です」と語ってくれたが、何のことかよくわからなかったのは筆者だけだろうか。
特設サイトの設置期間は22日~9月4日まで。興味を持った方はぜひ遊んでいただきたい。