NVIDIA awakened the world to the power of computer graphic.

NVIDIAは8月20日(米国時間)、「10 Ways CUDA 6.5 Improves Performance and Productivity|Parallel Forall」において、CUDA Toolkitの最新版となる「CUDA Toolkit 6.5」を公開したと伝えた。「CUDA Toolkit 6.5」にはCUDA FortranのサポートやcuFFTにおけるユーザ定義コールバック関数機能、新しいオキュパンシー計算APIの提供など、新機能の追加や改善などが実施されている。

NVIDIAはこれまで32ビット版ARMをCUDAから使用するための評価キットの提供などを実施してきたが、「CUDA 6.5」では取り組みがさらに進み、64ビット版のARMプラットフォームをサポート対象に加えている。NVIDIAではハイパフォーマンスコンピューティング用途にGPUを、消費電力削減やエコシステムの活用などの面でARMが利用できるとしており、GPUとARMの組み合わせでHPC分野において優位性の実現を目指している。

具体的には64ビット版のマルチコアARMプロセッサをベースとしたシステムに、NVIDIAの提供するTeslaといったGPUを搭載したマシンにおいて、オペレーティングシステムの動作や汎用的な計算にはARMを、用途が限定されているHPCに関してはGPUに処理を振って演算を実施するといったことが「CUDA 6.5」を活用して実施できるようになる。