ANAグループはこのほど、買収したPan Am Holdingsのノウハウを活用し、アジア地域における著しい操縦士訓練需要を取り込むべく、投資管理子会社のStrategic Partner Investmentを通じ、タイ・バンコクにジョイントベンチャー形式で、操縦士訓練会社「Pan Am International Flight Training Center」を設立すると発表した。

具体的には、ドンムアン空港(バンコク)を主基地とし、B737-800型機16機を用いて、1日約136便を運航するタイ国際航空系列のNOK AIRならびに飛行経験のない学生を操縦士に育成する航空学科を設立したタイのAssumption UniversityとのJVにより、操縦士訓練会社を立ち上げ、旺盛な操縦士訓練需要の取り込みを目指す。

Pan Am International Flight Training Centerは9月中旬から事業を開始すべく、準備を進めている。

当初はA320型機のシミュレーター1台から事業をスタートするが、両JVパートナーからの訓練受託を基盤としつつ順次拡大を図り、2015年に、A320型機2台、B737NG型機2台、計4台のシミュレーターによる事業展開を計画している。

左から、Pan Am International Flight Training Center(Assumption Univ.構内)、A320型機シミュレーター