日本オラクルは7月17日、ファイル転送の統合管理ソフト「Oracle SOA Suite」の最新版で、クラウド、モバイル、Internet of Things(IoT)のシステム連携を単一基盤上でシンプルに実現する「Oracle SOA Suite 12c」の提供を開始したと発表した。

「Oracle SOA Suite」の単純なSOAコンポジット・アーキテクチャ

同製品は単一基盤上で異種環境を統合し、クラウド連携、最新のモバイル・テクノロジーへの対応、IoT環境の構築、開発生産性の向上と直感的な監視・分析、ファイル転送・互換の統合管理による信頼性向上を実現する。

オプションとして新たに追加されたファイル転送の統合管理製品「Oracle Managed File Transfer」はファイル転送・互換を統合的に管理し、全社システムを横断した異種のFTPポイントを連結。その結果、ファイル転送のスケジュール設定や実行監視といった煩雑業務を統合し、コストとエラーを削減する。

新機能の「Oracle Cloud Adaptors」は、「Oracle Sales Cloud」「Oracle Marketing Cloud」「Oracle Service Cloud」、Salesforce.comなどのSaaS型アプリケーションとオンプレミス・アプリケーションとのデータ連携を単一の基盤上で実現するアダプタ。

同機能は高い開発生産性、広範な接続オプション、信頼性、連携による高いパフォーマンスを提供する。現在、約300種類のアプリケーションやテクノロジーに対応し、今後、新しい対応アダプタが随時提供される。

独自にアダプタを開発する企業やパートナー向けに開発キット「Oracle Cloud Adapter Software Development Kit」も追加された。

また、統合開発環境「Oracle JDeveloper」や「Oracle Event Processing」と同一のインタフェースを提供し、機能が強化された業務プロセスのリアルタイム監視・分析ツール「Oracle Business Activity Monitoring 12c」により、業界標準のスタースキーマ形式でデータを蓄積し、重要な指標を即座にかつ柔軟に評価する。

価格は、13万400円(10ユーザー利用の場合)から、「Oracle Managed File Transfer」は、6万5300円から(10ユーザー利用の場合)となっている(いずれも税抜)。