東京都・小平市の武蔵野美術大学 美術館・図書館では、企画展「ムサビのデザインIV -1980-1990's:エットレ・ソットサスとヌオーヴォ・デザイン」を開催する。会期は、9月8日~10月27日(日・祝の休館日をのぞく)。開館時間は10:00~18:00(毎週土曜日、9月15日、10月26日は17:00閉館)。会場は、武蔵野美術大学美術館 展示室2、アトリウム2。入館無料。
この展覧会では、イタリアの建築家・デザイナーのエットレ・ソットサスがデザインした作品を公開。かねてから交流のあった日本企業・ヤマギワの依頼により、1989年にデザインされた照明器具の貴重なプロトタイプ26点と復刻品1点が、実際に点灯して展示される。
また、1950~70年代にかけてオリベッティ社のコンサルタント・デザイナーとして活躍したソットサスが1969年に手がけた真っ赤なタイプライター「バレンタイン S」をはじめ、快適なオフィスライフのために考え抜かれたインテリアデザインの数々も見ることができる。さらに、1980年代以降に活躍したグループやデザイナーの作品から「ラディカルな」デザインの動向を振り返るべく、ソットサスがミラノで結成したデザイン・グループ「メンフィス」の名作家具「カールトン」とともに、倉俣史朗や梅田正徳らソットサスゆかりのデザイナーによる家具もあわせて展示されるということだ。
また、同展に関連した講演会「ラディカルデザインの1980年代」も開催される。出演は、インテリアデザイナーの内田繁氏、武蔵野美術大学造形文化・美学美術史教授の柏木博氏、同造形文化・美学美術史教授の松葉一清氏の3名。日時は9月13日(土)の14:00~16:00(13:30開場)。会場は武蔵野美術大学 美術館ホール。入場無料(先着順、予約不要)。