矢野経済研究所はこのほど、国内のキュレーションサービス市場に関する調査結果「キュレーション市場の実態と展望 2014」を発表した。同調査はキュレーションサービス提供事業者を対象として2014年4~6月に行われた。レポートは全242ページからなり、9万円(税別)で販売されている。
発表によると、2012年度のキュレーションサービス市場は60億1100万円となっている。同社は今後、市場規模は年平均成長率45.7%で推移し、2017年度には395億3000万円まで拡大すると予測している。
同社は、企業内事業としてキュレーションサービスを扱うことに対し、「少ない投資でインターネット上の大きなトラフィックを稼げる可能性がある」ことをメリットとして挙げており、今後、PV数やコンバージョンを獲得できるキュレーションの活用がさまざまな業界に広がると予想している。
なお同調査は、NAVER まとめやGunosy、SmartNews、NewsPicks、Antennaなど広告・課金収入などで運営するものや、OrigamiやHATCHなどEコマースの手数料や物品販売収入で運営するもの、キュレーションサービス機能を提供するプラットフォーム構築やキュレーションサービス展開のためのコンサルティングで収入を得るサービスなどを対象として、市場規模を算出している。