大日本印刷(DNP)は7月3日、パナソニックの4Kタブレット端末「タフパッド4K」を利用して印刷物の校正作業をオンラインで行えるシステムを開発したと発表した。今後、テスト運用を通じてシステム検証を行い、クラウド型サービスとして8月に販売を開始する。

DNPは、校正作業の負荷を軽減するためDTPソフトで作成した印刷用データを、関係者がネットワークを介してパソコン上で校正できるシステムを提供しており、今回、印刷物と同等の解像度を持つ4Kタブレット端末をDNPのオンライン校正支援システムに利用することで、細かい文字や図版、色調などの校正作業も印刷用データで簡単に行えるようにした。

今回使用するパナソニック製のタブレット端末「タフパッド4K」は、A3サイズがほぼ同寸で表示できる高精細なディスプレーのため、細かい文字や図版なども見やすく、容易に校正を行うことが可能だ。

また、DNP独自のカラーマネージメントシステムに対応しているため、印刷物と同等の色調再現が可能となり、画面上で印刷物の色調を校正することができる。修正指示は、タッチペンを使って簡単に書き込める。

DNPのオンライン校正支援システムは、進行管理システムと連動し、各ページのDTPデータの進捗状況をリアルタイムで確認できるシステムで、インターネットに接続する環境があれば利用できる。同社は、今年8月に、クラウド型で同システムのサービス提供を開始する。