サッポロビールは6月4日、アルコール入りビールテイスト飲料「サッポロ 極ZERO」を、7月15日より発泡酒(麦芽使用率25%未満)として再発売すると発表した。
極ZEROは、約4年かけて、ビール飲料として、プリン体と糖質の双方を世界で初めてゼロにした製品。同社は、原材料である発泡酒の一連の製造工程においてプリン体を持ち込まず、かつその生成を可能なかぎり抑えるという開発方針の下、「麦芽、大麦、ホップの使用量を最適化し、プリン体フリー原料を組み合わせた」独自の製造方法を採用した。
同社は、酒税法上「リキュール(発泡性)①」として、極ZEROを販売してきたが、国税当局より税率適用区分に関連し、製造方法に関する情報提供の要請を受けた。
これに伴い、同社は検証作業を進めているが、現時点で、当局の酒税法に関する法令解釈に沿った形での事実確認ができていないという。検証の結果、極ZEROが「リキュール(発泡性)①」に該当しないことが明らかになった場合、多方面に迷惑がかかるとして、自主的に終売し、発泡酒として再発売に踏み切った。
現行の極ZEROは、6月中旬を目途に同社の在庫がなくなり次第、終売とする。