SOLと日立ソリューションズ東日本は、農業生産者向けソリューションサービスの提供において協業すると発表した。JSOLが開発した農業生産者向け収穫予測モデルと日立ソリューションズ東日本が開発したAgriSUITEの連携を行う。

農業生産者向け収穫予測モデルは、農場を更に細分化した圃場単位での各種予測・計画を可能にし、作物の収穫時期や収穫量のコントロールを実現する。

農業生産者向け収穫予測モデルの画面イメージ

一方、AgriSUITEは、農業分野において販売と生産の情報をWeb環境で一元管理し、農業(生産)、商業(物流・販売)、工業(製造・加工)の農商工連携において、関係者間の情報共有を実現するクラウド型プラットフォームを提供する。AgriSUITEを利用することで、生産者は、タ販売見通しや出荷状況が見えるようになり、需要側は生産者の生産状況をタイムリーに把握することが可能となる。

今回両製品が連携することで、AgriSUITEに蓄積される農作業情報など各種データの分析処理を行い、リアルタイムに収穫見通しが見えるようになり、これによって農業経営者は、需要変動に合わせた出荷計画の調整や、収穫見通しに合わせた適切な人員配置ができ、より高度な「収穫予測にもとづく経営判断」が実現可能になるという。

このサービスは、すでに2014年3月より、農業生産法人トップリバーと周辺生産者において取り組みを開始している。

今後は、JSOLは品種・地域等、収穫予測モデルの多様性に対する適合精度を高める取り組みを進めていくとともに、日立ソリューションズ東日本は、生産現場と管理者のシームレスな情報共有の実現に向けた取り組みを進めていく。