日立エルジーデータストレージは5月12日、長期のデータ保管が可能な光ディスクドライブ Optical Archiving Library「HL100」を新たに開発し、6月から販売を開始すると発表した。

Optical Archiving Library「HL100」

同製品は、1台の標準19インチラックの4Uサイズのライブラリに、容量100GBの光ディスクを500枚搭載し、総容量50TBを実現している。ラック当たりでは、ライブラリを最大9台まで搭載可能で、光ディスク4,500枚(総容量450TB)、光ディスクドライブ108台の大容量を実現しており、さらに光ディスクの追加による容量の拡張もできる。

記録媒体の光ディスクには業務用途専用のBlu-rayを使用し、Blu-ray標準のエラー訂正コード(ECC=Error Correction Code)に加え、独自のエラー訂正コード(RRC=Redundant Recovery Code)を付加することで、光ディスクの再生互換を保ちつつデータ信頼性を向上し、50年超のデータ寿命を実現している。

光ディスクに記録されたデータは、電源供給や空調管理がない状態で保管できるため、CO2の排出を抑え、TCO低減に寄与する。