JR東日本は4月30日、2014年度の設備投資計画を発表した。設備投資額(単体)は、前年度実績比440億円増の4,550億円を計画しており、年度末に控えた北陸新幹線金沢と上野東京ラインの開業に向けた準備を進めていく。

「災害に強い鉄道」を実現するため、首都直下などの地震に備え、高架橋柱・橋脚・盛土・切取・レンガアーチ高架橋・電化柱の耐震補強や駅・ホームの天井・壁落下防止対策を重点的に進めるとともに、沿岸被災線区の復旧を推進する。

北陸新幹線金沢開業に向けてE7系車両を追加投入するほか、在来線については、上野東京ライン開業に向けた整備を推進し、通勤形電車E233系車両の横浜線・南武線への投入、地方向け新型車両E129系の新潟地区への投入を進める。

北陸新幹線用E7車両
上野東京ライン
新潟地区用E129系車両

「乗る」こと自体が目的となるような、新たなコンセプトの列車づくりを進め、今年度は新幹線車両を使用したリゾートトレイン「とれいゆ」の運行を開始する。

リゾートトレイン「とれいゆ」

選ばれる沿線ブランドづくりを目指し、中央ラインモール(武蔵境~東小金井間など)、桜木町駅高架下開発、武蔵浦和駅高架下開発を開業する。

ICTの活用としては、山手線内全36駅で構内共通ネットワークを整備し、公衆無線LANやスマートフォン向けアプリ「JR東日本アプリ」の拡充を図っていく。