Q:日本の雑誌でデザインがかわいい/かっこいいと思うものはありますか?

日本の書店やコンビニエンスストアでは、多くの雑誌が売られています。ファッションに関する雑誌は男女別・スタイル別に細分化して展開されていますし、生活情報誌もその目指す方向やテーマによって、非常に多様なバリエーションがあります。そんな雑誌のデザインについて、日本で暮らす外国出身の方々はどう感じているのでしょうか。

今回は、日本在住の外国人20名に、「日本の雑誌でデザインがかわいい/かっこいいと思うもの」について聞いてみました。

■ブレーン、Tarzan、Web Designing、BRUTUS、Voiceのレイアウトとフォントの使い方が格好良いです。(フランス/30代後半/男性)

フランスの男性は、数多くの誌名を挙げてくれました。Webデザインの専門誌である「Web Designing」、広告・クリエイティブに特化した雑誌「ブレーン」は、対象読者がクリエイターであることから、情報の内容のみならず、誌面デザインも洗練されています。また、男性向けの情報誌「BRUTUS」やフィットネス情報の「Tarzan」は、表紙を飾る写真など、ビジュアルがとてもスタイリッシュで、憧れてしまうものが多いですね。

■女性誌の種類が多く紙がいい。みんなかっこいい。(韓国/40代後半/男性)
■CanCamとかがかわいい。(ベトナム/30代前半/女性)
■Precious(ブラジル/50代前半/女性)

女性誌についても好意的な意見が複数ありました。「女性誌の種類が多い」というコメントは確かにその通りで、女性誌だけでも年代別・ファッションの系統別など、複数の軸で構成された実に多様なラインナップが展開されています。

ベトナムの女性が挙げた「CanCam」は、若い女性向けのファッション誌としては人気が高く、30年の歴史があり、かつての「CanCam」読者を対象にした"お姉さん"雑誌「AneCan」も発行されています。「Precious」は、30~40代の働く女性を対象としたファッション誌。こうした「アラフォー」世代を対象としたファッション誌が最近は増えてきていて、宝島社の「GLOW」が掲げた「40代女子」という読者イメージは、その新規性から一時期話題にもなりました。

■雑誌は少しごちゃごちゃしているような気がして。(スウェーデン/40代後半/女性)
■かわいいと思いません。便利です。(オーストラリア/40代前半/男性)
■デザインでかっこいいと思った本はありません。(アメリカ/30代後半/男性)
■特にありません(イタリア/30代後半/女性)

一方、雑誌自体のデザインにあまりいい印象を持っていない人たちも。スウェーデンの女性からは、誌面いっぱいに情報を詰め込むことが多い雑誌全般に対して、「少しごちゃごちゃしている」との声が上がりました。オーストラリアの男性は、雑誌の機能については「便利」と評価していますが、デザイン面はいまいち、ということなのでしょうか……。

■時刻表(シリア/30代前半/男性)
■一個人(イギリス/40代後半/男性)

最後に紹介するのは、カルチャーや特定の分野の雑誌に対する評価です。シリアの男性が挙げた「時刻表」は、交通新聞社の「JR時刻表」を指しているものと思われます。鉄道ファン必携の1冊を、海外の方も愛読しているというのは嬉しいところですね。

また、イギリスの男性が気に入っているという「一個人」は、寺社仏閣を巡る旅や温泉、日本食を中心としたグルメなど和の要素が強いカルチャー誌。一般的な海外旅行客向けのガイド本とは異なる視点から日本の情報を掲載しているので、海外の方にこそうってつけの内容と言えそうです。

いかがでしたか? 雑誌は自身の興味のあるテーマだから読むという人が大半だとは思いますが、雑誌売り場の棚を眺めて、そのテーマや読者ごとに異なるデザインに着目してみると、さまざまな発見があるかもしれません。