大型無人飛行機を開発・製造する米Titan Aerospaceを米Googleが買収することで両社が合意した。Titan買収については、今年3月に米メディアがFacebookとの交渉を報じていた。

Titanは2012年設立。ニューメキシコ州に本拠を置く。同社が開発している大型の無人飛行機は、大きな翼に敷きつめた太陽光電池パネルで駆動し、燃料補給を受けることなく、大気圏上層を長時間飛行し続けられる。大気衛星としての利用を視野に、3年から5年の滞空飛行実現を目標としており、Facebookとの交渉が報じられた際には、インターネットに接続できない地域にネット接続環境を提供する手段に無人飛行機が用いられる可能性が指摘された。

Googleは「Project Loon」という気球を使ってインターネット接続環境を提供するインターネット網構築プロジェクトを進めている。また昨年5月にMakani Powerという飛行艇を用いた風力タービンを開発する企業を買収しており、Wall Street Journalによると、Google傘下でTitanはProject LoonチームやMakaniと堅密に協力する。