東京都・代官山のギャラリー「GALLERY SPEAK FOR」にて、アートディレクター/デザイナー・西岡ペンシルによる個展「ニュー・文様」が開催される。会期は3月28日~4月9日(木曜休廊)、開館時間は11:00~19:00(最終日のみ18:00まで)。入場無料。

(c) Nishioka Pencil Co.,ltd.

同展では、数多くの広告やCF、ロゴマーク、キャラクターなどのディレクション、デザインを手がけている西岡ペンシルが制作した、オリジナルの文様を展示する。西岡は江戸の着物柄の流行サイクルが世界でも最初期のモードだったという丸山伸彦の染色史観や、文化交流の中で柄が単なる装飾に終わらない有機的な価値に溢れたものである点に強く魅了され、ここ数年にかけオリジナル文様の制作にも取り組んできた。この展覧会では、展示に加え、初日の28日 18:30~19:00には、西岡本人が出演するギャラリートークも開催される。

また、作品のサイズや使用素材は多岐にわたり、京都の和紙化粧工房「かみ添(kamisoe)」による和紙に顔料で木版摺りを施したパネル作品シリーズや、着物のひな形(図案)を紙に刷ったシルクスクリーン作品「ひいなかた西岡流」シリーズ、インクジェットプリントを用いた現代風文様「文様帖西岡流」シリーズなど、大小約30点の作品が展示・販売される。加えて、京友禅の老舗「岡重(okaju)」による手捺染の風呂敷や、着物ブランド「Elly & Oby」の着物、オリジナルデザインのハンカチ、ノートなどの販売も行う。

なお、西岡ペンシル(本名:西岡範敏)はアートディレクター/デザイナー。1970年、京都の京友禅悉皆屋に生まれる。金沢美術工芸大学卒業後、電通勤務を経て西岡ペンシルを設立。ラゾーナ川崎プラザ(TVCM・ポスター)、welcome! ほじょ犬(ロゴマーク)などを手がける一方、着物ブランド「Elly & Oby」において図柄を創作するなど、多岐にわたる表現活動を展開。グッドデザイン賞、日経広告賞、新聞広告賞、ニューヨークADC賞など受賞多数。2013年秋よりSHISEIDOTHE GINZA COLLECTIONのキュレーター。2014年2月にパリ・GALERIE MIRRORにて「NEW MONYO」展を開催した。