Betanewsに掲載された記事「Say cheese! -- new Android malware can hijack your camera」が、AndroidをターゲットとしたDendroidと呼ばれるマルウェアについて伝えた。このマルウェアは300米ドルで販売されており、写真の取得、ビデオ録画、オーディオ録音、メッセージの盗聴、電話内容の保存、ブラウザ関連データの取得、セキュリティソフトウェアの妨害などの機能を持っていると説明がある。
スマートフォンやタブレットデバイスが普及したことで脅威の対象はこうしたデバイスへ広がっている。PCの利用と比べるとスマートフォンやタブレットデバイスに対してはセキュリティの意識が低く、安易に不正なアプリをインストールしてしまったり、リンクをクリックしてしまうという状況もこうした脅威の普及に一役買っている面がある。
マルウェアを感染させようとする手口はますます巧妙化しており、Android向けのマルウェアも進化を続けている。今後Androidを対象としたさまざまなマルウェアの登場が予想されることから、怪しいアプリはインストールしない、怪しいリンクはクリックしない、身に覚えのないデータにはアクセスしないといった対策を取ることが推奨される。