世界中どこの国にもあるトイレ。外国旅行中に急を要してトイレを飛び込んだところ、日本との常識の違いに度肝を抜かれた経験のある人も多いのではないでしょうか。それでは逆に、外国人は日本のトイレ(便器)をどう感じているのか。日本に住む外国人20名に、日本のトイレのデザインをどう思っているのかを聞いてみました。
■シンプルで分かりやすいです(インドネシア人/35歳/男性)
■シンプル、かつ便利性を求める(中国人/32歳/女性)
まずは、シンプルで使い勝手がいいという意見。日本人にとってはごく当たり前の日本のトイレですが、そう評価した人の国のトイレは、どんなふうに複雑なのか逆に知りたいところです。
■自動洗浄機付きトイレは便利でかっこいい(シリア人/30歳/男性)
■新モデルは、非常に快適です(スペイン人/36歳/男性)
■最新のものは優れていて、傑出した技術があれば、デザインは特に気にしません(ロシア人/29歳/女性)
■よく考えられたデザインと思います。いろんな機能も付いていて、特に暖かい便座が好きです(フランス人/35歳/男性)
このように、デザインよりも機能や技術に対する称賛の声も多く聞かれます。確かに、日本人にとっても、トイレの進化の目覚ましさには驚くことがあります。
しかし、一方でこんな指摘も。
■デザインは良いと思いますが、機能が多すぎてどう使えば良いのかわからない時もあります(ドイツ人/38歳/男性)
日本人でさえも使い方がわからず戸惑うことがあるのですから、外国人にとってはなおのこと。知らずにボタンを押してしまい、シャワートイレの水を浴びたり、苦い経験をしてしまえば、必ずしも便利で親切な機能とは思えなくなってしまいます。
そのほか、体格の違いのせいか快適ではないと感じる人も。
■便器については何とも思いませんが、トイレの部屋は狭くて、ドアがトイレに近くて汚くて嫌いです(ブラジル人/54歳/女性)
■低くて丸すぎて不便(オーストラリア人/44歳/男性)
確かに日本人にとっては、逆に外国のトイレの便座が高かったり、直径が大きすぎて穴にお尻がはまってしまったりして不快に思うことがあります。単なる習慣の違いや慣れの問題だとは思いますが、たかだかトイレと言ってもところ変われば品変わるもの。一番落ち着いて用を足せるのは自国の使い慣れたトイレ。デザイン性は二の次なのかもしれません。