東京都現代美術館は、日本の若手作家による新しい現代美術の動向を紹介する「MOTアニュアル2014 フラグメント―未完のはじまり」を開催する。開催期間は2月15日~5月11日(5月5日を除く月曜、5月7日は休館)、開館時間は10:00~18:00。会場は東京都・清澄白河の東京都現代美術館。入場料は一般1,000円、大学生・65歳以上800円、中高生500円、小学生以下は無料。
青田真也《無題》2008年 木 [参考図版] |
パラモデル《How to make a paramodel》アジア・パシフィック・トリエンナーレ(APT7)での展示 2012年 撮影:パラモデル [参考図版] |
同展は、"フラグメント(断片、かけら)"をキーワードに、現実認識に新たな視点をもたらしてくれる6組の若手作家を紹介するもの。この展覧会には、プラスチックボトルやガラスビンなど、日常に普通に存在する既成品の表面をヤスリで丁寧に削ぎ落としていく青田真也、角砂糖や洗濯バサミなど安価で小型の日用品を、ペルシャ絨毯や庭園、古代遺跡といったスケールも価値もまったく異なるものへと転換させる髙田安規子・政子、「プラレール」を使った大規模なインスタレーションで知られるパラモデル、言葉や文字に対して独自の感覚を持ち、それを本や文具を用いた作品へと昇華させる福田尚代、自ら現地に赴き、カメラに収めた風景の実写映像を大量にストックし、その映像の断片の中から編集をスタートさせる宮永亮、山に登る、海に潜るといった自らの実体験に基づく記憶を手掛かりに、身体感覚を呼び覚ます風景作品を生み出す吉田夏奈が参加する。
また、2月15日は青田真也とパラモデル、4月19日は福田尚代と宮永亮、5月10日は吉田夏奈が出演するアーティスト・トーク(いずれも15:00から)が、5月3日には髙田安規子・政子による地図のワークショップ(13:00から)が開催される予定になっている。ワークショップに関しては事前申し込みが必要だが、詳細は今後同展のWebページにて発表されるということだ。