米Oracleは1月7日(米国時間)、SDNおよびWAN技術ベンダーCorenteを買収することで合意したと発表した。買収金額など詳細は公開していない。仮想化とネットワーク分野を強化するもので、クラウドを利用したサービスの実装を加速する包括的なソリューションを提供できるという。
Corenteは、2007年設立のWAN向けのソフトウェア定義ネットワーク(SDN)技術を開発する非公開企業。クラウドベースのサービス配信プラットフォーム「Corente Cloud Services Exchange」、安全なエンドポイントを提供する統合仮想アプライアンス「Corente Services Gateway」、管理ツール「Corente Sevices Portal」などの製品を持つ。
CorenteのソフトウェアベースのWAN仮想化プラットフォームによりクラウドベースのアプリケーションやサービスの実装を加速し、顧客はIPネットワーク上であらゆるサイトと接続したプライベートネットワークを構築・管理でき、British Telecomなどの企業が同社製品を利用している。
Oracleは同社を買収後、Oracleの仮想ネットワーク製品と組み合わせることでLANとWANの両方を仮想化できるSDN製品を揃えるとしている。顧客企業はこれを利用してクラウドアプリケーションを安全かつ効率的に実装でき、包括的なサービス管理ライフサイクルを展開できるとしている。
買収は規制当局などの承認を得たのちに完了する。