一心堂本舗が「Tokyo Midtown Award2008 デザインコンペ」準グランプリ作品をもとに商品化した美容雑貨「歌舞伎フェイスパック」が人気を集め、初回生産分が1週間足らずで完売。この盛況を受け、同社のWebサイトにて今後の販売予定が発表された。次回販売予定日は12月16日 12:00。販売店舗は同社のWebサイト

歌舞伎フェイスパック

同社の戸村氏によれば、「歌舞伎フェイスパック」は同社が「歌舞伎をテーマにした製品」を作ろうと検討した際、「Tokyo Midtown Award2008 デザインコンペ」学生の部 準グランプリ 小島梢さんの作品「JAPANESE、FACE」を見つけたことがきっかけで生まれたものだという。同コンペが実施された当時、この受賞作品の製品化は技術的に困難という理由で見送られていたが、一心堂本舗が製品化に必要な技術を持っていたことなどから、このたび共同で製品化が行われた。

また、同製品は歌舞伎役者・七代目 市川染五郎氏が監修。人気の演目の中から、「暫」鎌倉権五郎影政、および「船弁慶」平知盛の霊の隈取(くまどり)の2種類が展開されているほか、世界に向けて歌舞伎を発信するために、同封の解説書は日本語および英語で記載している。

歌舞伎フェイスパックの使用イメージ。同社の社員が実際に装着している

この製品について、同社は年内いっぱいまでかけて販売する想定で4500個を用意したが、想定以上の売れ行きによりすぐさま完売。現在、急ピッチで追加生産を進めている。戸村氏によれば、これまでに同製品を購入した人はフェイスパックのメインターゲットである女性だけでなく、「くまどりを体験してみたくて」という動機で購入した男性も多かったという。同社に寄せられる問い合わせの内容には「渡航先でお土産として配りたい」、「海外の友人にプレゼントしたい」といったものもあり、この製品にこめられた「世界中にもっと歌舞伎を知ってもらいたい」という狙い通りの需要もみられる。

なお、今後の展開として、歌舞伎をテーマにした第2弾製品の製作を検討しているほか、この「歌舞伎フェイスパック」を主要雑貨店でも販売する予定で準備を進めているとのことだ。