エクイニクス・ジャパン 代表取締役 古田敬氏

エクイニクスは5日、大阪市内に「OS1 データセンター」をオープンしたと発表した。今回大阪市内に開設されたデータセンターのOS1は、同社がグローバルで保有するデータセンターとしては100番目のデータセンターとなる。

エクイニクス・ジャパン 代表取締役 古田敬氏は、今回のOS1の設立について「関西地方の中心である大阪は、日本で2番目に大きな市場であり、GDPは日本円で約100兆円と韓国全体のGDPに匹敵する。この市場規模とロケーションの良さもあり、エクイニクスにとって、大阪は東京の拠点に続く第2の参入市場となる」と述べた。

さらに「開設時は第1フェーズとして320ラックを提供し、2014年には800ラック超の規模まで拡張する予定がある。」と強調。今後の展望については、「現在想定よりも多くユーザからのニーズが高く、2,3年の間にOS2やOS3といったデータセンターの拡張も視野に入れている」と言及した。

OS1とそのメリット

OS1は、ケイ・オプティコムや関電エネルギーソリューションと共同で開設。エクイニクスによると建物は免震構造を採用し、予想されうる最大限の震度に備えた設計となっている。さらに、電源供給や洪水といったリスク対策に加え、電源システムについては完全冗長構成となっている。

また、通信会社に対して中立的なキャリアニュートラルデータセンターとして位置づけており、多国籍通信キャリアはケイ・オプティコムのアクセス回線を介して顧客へのサービスを提供すると共に、複数の日系、外資系通信会社との相互接続が可能となり、今後は海外企業の誘致や西日本企業の海外進出を支援するとしている。

OS1の様子