革命的な変化の中で一丸となってクラウドOSを追求

Vision Keynoteに続いて行われたGeneral Session「It's time. クラウド OS 時代への変革」では、マイクロソフト本社で活躍する数少ない日本人事業責任者であるコーポレートバイスプレジデント サーバー&ツール マーケティンググループの沼本健氏が、同社が描く未来のITと先進的な事例を紹介した。その中から、マイクロソフトの掲げるビジョンについてのコメントを紹介しよう。

マイクロソフト コーポレートバイスプレジデント サーバー&ツール マーケティンググループの沼本健氏

沼本氏は、「モビリティ」「アプリ」「ビッグデータ」「クラウド」という4つのメガトレンドが登場している。これらのトレンドに対し、マイクロソフトが出した答えが、樋口氏も強調した「クラウドOS」である。

「このクラウドOSとは、何らかの1つの製品を指すものではない。Windows AzureやWindows Server、SQL Serverなどの製品群を通じて、開発チームが一丸となって追求している方向性だと考えてほしい」(沼本氏)

この4つのトレンドは、それぞれに細かな製品をだすのではなく、包括的なソリューションとして提供しなければならない、そのためのクラウドOSビジョンだと、沼本氏は主張した。

「こうした変化は漸進的な『進化』なのか、それとも地殻変動的な『革命』なのかを自問していただきたい。少なくともマイクロソフトは、これら4つのメガトレンドは相乗的な効果があることから、革命的な変化だと捉え、努力を続けている」(沼本氏)