NTTコムウェアは、SDN/OpenFlow技術を用いて、ネットワーク構築時の機器設定・変更、ネットワークの通信制御、運用業務を支援するソフトウェア「SmartSDN Controller(スマートエスディーエヌ コントローラー)」の販売を、11月29日より開始することを発表した。

「SmartSDN Controller」はスイッチやルータを集中管理することでネットワーク全体が把握でき、既存のルーチングプロトコルに依存した経路、迂回制御ではなく、故障やネットワークのトラフィック状況に応じた柔軟な経路変更が可能となる。サービス利用者のQoE(Quality of Experience:製品ごとの体感品質)に着目し、通信が流れているネットワークの品質(遅延、ゆらぎ、ロスなど)をQoEの指標として5段階の評価から判断し、より良い経路に迂回することでサービス品質の安定維持を図る。

さらに、予期せぬソフトウェア、ハードウェア、ネットワークの故障発生時にもサービスの継続を可能とするために冗長化を実現。拠点間を流れる通信パケットを擬似的に作成し、仮想ネットワーク上の経路に流すことで、経路上の故障の早期発見や、疎通確認・通信経路確認試験が可能。

同システムは、サーバにコントローラーをインストールし、コントローラーから、標準仕様(OpenFlowといわれ、従来はスイッチにあった制御を分離し、コントローラーと呼ばれるネットワーク全体を管理するソフトウェアから個々のスイッチを一括して制御する規格)に準拠したスイッチを制御する。なお、現在コントロールサーバーとして利用可能なOSはRed Hat Enterprise Linux 6.4であり、サポートスイッチはOpenFlow1.2以上となっている。価格は個別見積もり。