International Business Timesが報じたところによると、カスペルスキー創始者のEugene Kaspersky氏が、「国際宇宙ステーション(ISS)のシステムは過去にマルウェアに感染した」と報道陣に語ったという。

マルウェアの感染経路は、ロシア人宇宙飛行士がISSに持ち込んだというUSBメモリ。今年5月にISSのシステムはWindows XPからLinuxに移行したが、マルウェアに感染したのはWindows XPで構築したシステムだった。

なお、ISSのオペレーション統括グループはシステムを入れ替える際、Linuxへの移行について「安定性と信頼性」を理由に挙げていた。

Kaspersky氏は、この事案を例に挙げ「インターネットに接続していないPCであっても、感染しないとは限らない」と警告。ロシアでもネットに接続していない原子力施設のシステムがマルウェアに感染していたことを明らかにしている。