日本マイクロソフトは11月8日、ヤマハ発動機が世界中の同社グループの情報共有基盤を統一し、Office 365を採用、全世界30,000ユーザー利用に向けた展開を開始したと発表した。

「ヤマハ発動機」本社

ヤマハ発動機は今回、経営変革を支える取り組みの一環として、世界中に広がる同社グループの情報共有基盤を統一し、よりフラットでダイナミックなコミュニケーションを促進するためのプロジェクトが進行、ワークスタイルの変革やBCPなど、さまざまな要件を満たす情報共有環境を実現に、複数のクラウドサービスの中からOffice365を選択した。

2013年1月にOffice 365の採用を決定すると、2月には導入支援パートナーを決定、含まれる複数のサービスの中から、Exchange Onlineを優先して活用。2013年7月には第一弾として、インドとシンガポール拠点への導入を完了。さらに、フィリピン、オーストラリア、パキスタン、ドバイと導入が進んでいる。

ヤマハ発動機は、「グローバルでビジネスを進める上では、スピード感が重要。海外では決裁までの時間が短い。ITも今はコンシューマライゼーション(消費者先導型 IT)が進んでいるが、役に立ちそうだと思ったら、決断までのスピード感が違う。そうした環境で競争していると、日本のペースに合わせて導入を待たせることは出来ない。Office 365 のようなクラウドサービスが優れているのは、まさにこのスピード感に対応できる点にある」と、導入メリットについて述べている。