NECは11月6日、企業がスマートフォンやタブレット端末などのスマートデバイスを業務システムで活用する際に、必要な情報の迅速・簡単な参照や、入力効率の向上、入力ミスの削減などを実現する新しいユーザーインタフェース(UI)部品を開発したと発表した。

今回、開発された新UI部品の特徴として、カード形式のUIでは、「カードデック」として、業務で扱う各情報をカード形式で表示するとともに、同じ種類の情報の組をカードの山に見立ててまとめる(積む)/展開する(広げる)ことで、情報構造を直感的に理解し操作が可能。

「カードデック」

「スライドカード」として、入力を完了すると自動的に次のカードを表示する、入力を後回しにしたい項目を最後尾に移動するなどの機能を備えており、必要な入力がされていない場合は、警告を表示して次のカードを表示しないなど入力漏れの防止を実現する。

「スライドカード」

また、「ターンオーバーカード」として、1枚のカードを「めくる」動作を行うことで、より詳細な情報を閲覧できる機能を搭載している。

その他のUIでは、「メーター数値入力支援」として、アナログメーターの画像を画面に表示し、実際に計測するメーターの針の位置にあわせて画面上の針を移動させることで数値入力が可能な機能、「マルチタップオーバー」として、2本の指で画面をタップし、疑似的なマウスオーバーの操作を行うことで、一時的に説明文書や過去のログを表示する機能を搭載している。

また、「タッチ操作ガイド」として、長押しやフリックなど画面上で実行可能なタッチ操作や、同じ処理が可能な他のタッチ操作を、アニメーションで表示しガイドする機能も搭載している。

同社では、新UI部品を、設備点検や店舗指導、在庫確認など情報の参照・入力項目が多い業務システムに搭載することで、スマートデバイス活用時に、必要な情報を迅速・簡単に参照できるとともに、文字や数字の入力効率の向上や入力ミスの削減を実現するとしている。