富士フイルムは10月31日、独自の画像処理技術で、鮮明・高解像度な画質を実現したハイエンド超音波画像診断装置「X-Porte」を開発し、富士フイルムソノサイト・ジャパンから11月1日より発売すると発表した。

同製品は、新たに開発したビームフォーミングテクノロジー「XDI(Extreme Definition Imaging)」を搭載することで、ノイズを軽減し、高解像度な画質を実現できるようになったため、診断部位を鮮明に観察することができるようになった。

また、操作部に19型の全面タッチパネルを採用し、キーボードやボタン操作を一切不要にしたほか、ナビゲーションにしたがって画面を指先で操作するだけで患者情報の入力、撮影モードの選択などの操作を簡単に行うことができる機構を採用している。メニュー画面のレイアウトを使いやすいようにカスタマイズすることもでき、診断の効率化も期待できるという。

さらに、ベッドサイドへ簡単に移動できるスリムなデザインに加え、表示用スクリーンを折り畳み式にしたほか、操作部の高さも調整できるようにしたことで高い可動性を確保。加えて、スキャン方法から3D解剖まで、操作・読影方法を実際のエコー画像や動画を用いて解説するコンテンツを搭載している。

すでに同製品は欧州および豪州では販売を開始しており、今後もグローバルでの展開を進めていくと同社では説明しており、従来の超音波画像診断装置のラインアップと合わせて提供していくことで、医療現場の多様なニーズに対応していきたいとコメントしている。

なお、同製品のユーザー渡し標準価格は基本仕様(プローブ3本付き)で1950万円(税別)となっている。

全面タッチパネルを採用したハイエンド超音波画像診断装置「X-Porte」