米国の広告業界団体のThe Interactive Advertising Bureau(IAB)は10月9日(現地時間)、2013年第2四半期(4月~6月)、および上半期(1月~6月期)のインターネット広告市場報告書を発表した。同期インターネット広告市場全体は好調に推移、中でもモバイル向けの広告は前年比の145%増と大きな成長を遂げた。

報告書は、米国のインターネット広告を調べたもの。2013年第2半期のインターネット広告市場は前年同期比18%増加、前四半期(2013年第1四半期)から5%増加し、103億ドルに達した。第1四半期と第2四半期を合わせた上半期の市場規模は200億6600万ドル、これは前年同期から18%の増加となった。

内訳としては、検索が43%と最も多く、次いでディスプレイ広告(30%)、モバイル(15%)が続いた。中でもモバイルは、市場規模が前年同期の12億4200万ドルから今期は30億3800万ドルと、145%の増加を達成した。またディスプレイでの動画広告の伸びも目覚ましく、前年同期から24%増えて13億ドル市場となった。

モバイル広告の比率(濃い茶)の比率は2012年上半期の7%から2013年上半期には15%に拡大している(出典 : IAB)

「モバイル広告は異常な速度で拡大しており、これはマーケティング担当者が小さな画面のもつパワーを認め始めた証拠といえる。デジタル動画も軌道に乗っており、熱心な視聴者とブランド確立を実現している」とIABのCEO兼社長のRandall Rothenberg氏はコメントしている。

業種としては、小売りが20%を占めたほか、金融・財務(14%)、自動車(12%)、通信(9%)、旅行とレジャー(8%)などとなった。