伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は9月25日、東洋大学白山キャンパス内のPC教室と図書館で使用しているPCをゼロクライアント端末に置き換え、820台の仮想デスクトップ環境を導入したと発表した。

ゼロクライアント端末とは、仮想デスクトップ環境向けに機能を最小化し、OSなどは搭載せずに極限までハードウェアにインストールするソフトウェアを減らした端末。ゼロクライアントでは仮想デスクトップ環境の画面転送用に特化した専用OSを利用し、限られたソフトウェアしかインストールされないためセキュリティ性が高くなっている。

今回、構築した仮想デスクトップ環境には、シスコシステムズ、ヴイエムウェア、EMCジャパン各社の製品を採用、統合サーバ基盤、統合仮想基盤、統合ストレージ基盤の3つの統合基盤でサーバとクライアント環境を集約して運用管理を一元化し、システム全体の可視化を可能にした。

システム概要図

なお、同社が設計・構築した仮想デスクトップ環境は、2013年度から本格的な稼働を開始しており、現在は仮想化基盤の運用を支援するITインフラマネジメントサービス「RePlavail」も東洋大学に提供している。

今回CTCでは、PC利用開始までの処理時間の短縮化を実現するため、機器の最適なサイジングを行い、高速チューニング手法を組み合わせ、ドメインへのログインから利用開始までの高速化を実現。また、OSやディスクのないゼロクライアント端末を使用することで障害発生頻度を抑制、障害発生時も予備機と交換するだけで継続して利用することが可能だという。そのほか、システム更新時もサーバ上のマスターイメージの更新と配信のみとし、端末ごとの作業を無くすことで管理者負担を減らしているという。