米Twitterは9月9日(現地時間)、モバイル広告企業MoPubを買収したことを発表した。Twitterは広告事業を強化しているが、MoPub買収によりモバイル広告分野でリアルタイム入札などの機能を提供する。

MoPubはモバイルにフォーカスした広告企業で、2010年の設立。AndroidとiOSモバイルアプリケーション向けの広告配信プラットフォームや、モバイル広告を自動化する「MoPub Optimizer」、リアルタイムの入札システムなどを提供している。

Twitterは買収によりMoPubのリアルタイム入札システムをTwitter広告プラットフォームに組み込む予定。これにより広告主は売買を簡素化し、容易に拡張できるようになるという。Twitterは自社の広告のアプローチについて、「ユーザーにとって利便性があり、興味深い形での広告の表示」と説明しており、今後もこの方針を強化していくとしている。

MoPubは非公開企業で、2社とも買収金額など条件は公開していないが、Reutersなど欧米メディアでは3億ドル~3億5000ドルと予想している。

米eMarketerは3月、Twitterの広告売上げが2013年に前年比倍増するとの予想を発表している。モバイル広告は大きな成長要因となっており、2013年の広告売上げのうち53%がモバイル向け広告になると予想している。