The X.Org project provides an open source implementation of the X Window System.

X.Orgファウンデーションは8月23日(米国時間)に実施されたボードメンバーによる会議の内容を報告しているが、この中でX.Orgファウンデーションが501(c)(3)の資格を失ったこと、この際別の組織の参加に入ることも検討すべきではないかと議論していることなどが明らかになった。

501(c)(3)は米国における非営利組織のひとつ。企業からこうした組織へ寄付した場合、寄付金は税金免除の対象となることから資金を集めやすいとされており、オープンソースソフトウェアプロジェクトを支援する団体として501(c)系をベースとしたファウンデーションが設立されることが多い。特に501(c)(3)はオープンソースソフトウェアの支援団体では取得されることが多い。

501(c)(3)を失効した理由として、過去3年間に渡る確定申告処理を期限までに実施することができなかったためだと説明されている。さらに、2005年の組織再編以来一度も確定申告をしたことがないという記述もある。

議論の中で、そもそもなぜ501(c)(3)を取得する必要があったのか、今後の活動を考えたときに501(c)(3)の組織である必要があるのか、どこか他の企業や組織の傘下に加わる方向でもよいのではないか、などの話題があげられている。X.Orgファウンデーションはこれまでも財務・事務系の処理で何度か問題を出しており、現在の体制下での501(c)(3)の保持の難しさが見て取れる。