クリエーションラインは12日、オープンソースのクラウドソフトウェアCloudStackの商用版である「Citrix CloudPlatform powered by Apache CloudStack 」を用いた高機能アプライアンス型のプライベートクラウド「CLoudsBox」を発表した。価格は598万円(税抜)から、9月2日より提供を開始する。

一般的なプライベートクラウド基盤は、SIerが設計・構築するもので、稼働までの期間とコストが長く大きくなりがちである。一方でCLoudsBoxは、プライベートクラウド基盤の構築に必要なハードウェア、ソフトウェア、構築をパッケージ化しているため、迅速に導入することができるという。運用中の障害対応も、クリエーションラインの技術者が対応するため、安心して利用できる。

CLoudsBoxの構成イメージ

CLoudsBoxは、スモール環境のプライベートクラウドを検討している企業、パブリッククラウドを使用しながらも一部のサーバをプライベート環境に移行したいという企業、データ保護・ガバナンスの観点からパブリッククラウド環境が利用出来ない企業などに適している。

CLoudsBoxの構成は、マネジメントサーバ1台、コンピューティングノード2台、NFSストレージノード1台、管理ネットワーク用のスイッチ1台というシンプル構成で、VMは20台を想定。サーバは、1UラックのDell PowerEdge R620が採用されている。

今後同社では、クラウドコンフィグレーション管理システム「Chef」やCloudStack運用支援アプリケーション「CL@FT:クラフト」を連携させる予定だという。また分散ストレージとして、7月30日にリリースしたスケールアウトNAS「Amage:アマージ」を採用した構成も提供する予定とのことだ。