パワー・インタラクティブは、大手企業のWebサイト関与者を対象に「自社のWeb組織を担う人材育成とオウンドメディア化に関するアンケート調査」を実施した。

自社Webサイトのオウンドメディア転換が求められるなか、自社Webサイトを担う組織体制や人材育成が多くの企業で課題になっている。今回の調査は、従業員規模500人の企業のWeb関与者を対象に調査を実施した結果、Web担当者の人数が10人を越える企業の回答が半分を占めている。

調査結果より、企業内のWeb担当者の人材育成は5割が不十分と認識しており、キャリアパスについても6割が整備されていない実態が明らかになっている。

■約5割がWeb担当者の育成が「不十分」。キャリアパスが「ない」企業も6割を占める
企業内のWeb担当者の育成は5割が「不十分」と捉えている。また、企業内におけるキャリアパス設定については6割が「ない」と回答。特に、Web担当者の人員が5人未満の企業では、「キャリアパスがない」との回答が8.5割にのぼる。

Web担当者の育成の充足度合い

■Web担当者の人材育成の実施内容は、キャリアパス「有り」の企業の方が充実している
Web担当者の人材育成の実施内容をキャリアパスの有無で比較すると、キャリアパス無の場合は5割を越えたのは「OJT」(54.2%)のみの結果となったのに対し、キャリアパス有の場合は「無料セミナーへの参加」(63.6%)、「有料セミナー・講習会への参加」(56.2%)、「OJT」(53.7%)、「個人目標による管理制度」(52.9%)の4項目で5割を超える回答を得ている。

Web担当者の人材育成の実施内容

■Webサイトの成果目標の達成度合いへの意識は、キャリアパスの有・無で大きな差異がある
Webサイトの成果目標の達成度合いへの意識をキャリアパスの有無で比較すると、キャリアパス有の場合は7割が「達成している・やや達成できていない」と肯定的に回答しているのに対し、キャリアパス無の場合は、逆に7割近くが「ほとんど達成できていない・目標自体が明確でない」など否定的回答を行っており、大きな差異となった。

Webサイトの成果目標の達成度合いの意識

■内製化を強化したい業務は「Webサイトの戦略」「Web施策の立案」「コンテンツの企画」
内製化を強化したい具体的業務については、「Webサイトの戦略」「Web施策の立案」「コンテンツの企画」がいずれも5割を超える回答を得た。特に、キャリアパス有の場合は上位3項目の中でも、「Webサイトの戦略」が69.4%と7割近くになっている。

Webサイトで内製化を強化したい具体的業務

そのほか、本調査に関する詳細はこちらをチェックしてほしい。