ネットアップは8月5日、iPhoneやiPadなど、iOS端末からネットアップ製ストレージに保存されたデータにアクセスできる新製品「NetApp Connect」の国内リリースを発表した。

この製品は、ネットアップが買収したionGrid社の技術をベースに開発されたもの。ホームディレクトリ、CIFS、SharePoint Serverのファイルに直接アクセスでき、Citrix ShareFileや VMware Horizon Suiteなどのパートナー企業から提供されるファイルに対してもアクセス可能(ネットアップのストレージ上にあるファイルのみ)。

「NetApp Connect」の概要

Citrix ShareFileや VMware Horizon Suiteとも連携

ライセンスは、ネットアップのコントローラー単位の課金で、料金はコントローラーあたり100万円程度だという。なお、iPhoneやiPad用のアプリはApp Storeから無料で提供され、Android端末向けにも近日中に提供を開始する予定だという。

「NetApp Connect」

「NetApp Connect」ではマーカを利用でき、マーカデータは、本体のデータとは別レイヤで管理される。また、マーカデータは他の人と共有することも可能

対応するファイルは、Office 2003までのdoc、xls、pptやOffice 2007以降のdocx、xlsx、pptxのほかPDF、TEXTをサポート。イメージファイルとしては、PNG、JPEG、GIF、TIFや動画ファイルサポートする。ファイルを拡大表示しても、シャープに表示できることが特徴だという。また、データはすべてサーバ上のファイルを直接閲覧するため、端末側にデータが残らず、通信経路上ですべて暗号化される。

ファイルを拡大表示しても、シャープに表示できる

対応ファイル

接続アーキテクチャ

ネットアップ マーケティング本部 戦略企画推進室 室長 篠木隆一郎氏

ネットアップ マーケティング本部 戦略企画推進室 室長 篠木隆一郎氏は「データを各端末に配信するよりは、マスターだけ更新すればいいので効率がよい」と述べた。

ユーザー認証は、すでに導入済みのActiveDirectoryやLDAPで行うことも可能だという。