伊藤忠テクノソリューションズ(以下、CTC)と伊藤忠商事は7月22日、米国を中心とした海外の優良なクラウドサービスを日本国内に展開するための協業関係を強化すると発表した。

協業の第一弾として、米Boxと販売代理店契約を締結した。Boxが提供する「Box Business」と「Box Enterprise」は、ファイル単位でのアクセス権限設定やファイルのバージョン管理、ISMS認証取得要件の1つでもあるファイルへのアクセス履歴管理等、IT部門が重要視する機能を、数千単位のユーザーで利用することが可能。同社では両サービスの導入および導入後のサポートを8月1日から開始する。

「Box Business」/「Box Enterprise」 管理画面イメージ

また、MicrosoftのActive DirectoryやLDAPの他、各種SSOの方式にも対応しており、部門あるいは全社のファイルサーバとの併用はもちろん、それらの代替としても利用できる。

管理者の主なメリットは、マルチデバイス対応のファイルコラボレーション環境を短期間で導入できる点や、クラウドサービスのため、システムの所有および運用が不要な点、端末へのファイルダウンロード禁止やパスワード強度指定など、管理機能により安全性が向上し、ファイルは暗号化した上で、複数拠点にバックアップを保持しているため、安全性と可用性を実現できる点などがある。

CTCは、サービス提供を通して企業のファイルコラボレーションの効率化を推進するとともに、既存ファイルサーバ基盤からのリプレースを含めた提案を実施し、導入後の顧客サポートとして、電話とメールによる日本語のサポートサービスも提供する。