トランスコスモスは7月12日、中国の大手ECフルフィルメント・物流企業である上海合驛物流(FineEX)の第三者割り当て増資を引き受けて資本持分20%を取得したことを発表した。ECフルフィルメント・物流事業に関する資本・業務提携に合意し、FineEXは同社の持分法適用会社となった。

FineEX

トランスコスモスは2009年に中国EC企業のタオバオと戦略的パートナーシップ契約を結んでおり、中国子会社のトランスコスモスCC Chinaにおいて中国市場向けにEC支援サービスを提供している。

FineEXは、EC商品入庫から、検品、在庫管理、包装・梱包、受発注処理、出荷、配送手配、返品処理まで、ECフルフィルメントの一連の業務を行う中国最大のECプラットフォーム。同社は上海 / 広州 / 杭州 / 北京に大規模なデリバリーセンターを有し、自社開発の受発注・物流一体管理システムは、タオバオグループのB2Cショッピングモール「タオバオ・Tmall」をはじめ、中国の主要ECプラットフォームに接続している。

FineEXの上海デリバリーセンター

トランス・コスモスによると、今回の資本・業務提携によって、EC販売商品の保管・管理や受注後のピッキング、梱包といった倉庫業務と配送代行業務をグループ企業が担うことになるという。また、この提携にあわせて、トランスコスモスから役員が1人派遣される予定。