リコーは7月12日、プレゼンテーション用アプリ「RICOH Smart Presenter」がiPhone/iPod touchに対応したことを発表した。App Storeよりダウンロードすることができる。

RICOH Smart Presenterは、プレゼンテーション資料の共有や、閲覧しているページの同期を行うことで、手軽にペーパーレス会議を行えるアプリ。2011年10月にiPad向けアプリが公開されて以来、30万ダウンロードの実績がある。

RICOH Smart Presenter

プレゼンテーション資料は、アプリをインストールした同一Wi-Fiネットワーク内に存在するiOS端末にダウンロードされ、発表者が動かしているスライドに合わせて閲覧者のスライドも動く。閲覧者が自分で好きなスライドを見ることも可能で、個人メモをスライドに書き込むこともできる。

ほかに、閲覧している人が自由に発表者を変更できるため、スライドに合わせた発言者が自由に共有中のページを動かすことができる。

資料は端末内に保存できるが、配信側の設定で保存を禁止することも可能。また、プレゼンテーションを行う「会議」に、パスワードをかけてアクセス制限もできるため、資料を不用意に閲覧される心配もないという。

iPad/iPad mini/iPhoneで同時連携

今回iPhoneに対応したことによるメリットとしては、プロジェクター連携などによるプレゼンテーションを行う際に、重いiPadを持つ必要がなくなる点。特に長時間プレゼンテーションを行うときなどは、リモコンを利用する感覚でiPhoneを操作できるため、ストレスを低減できるとしている。

また、リコーが音声/写真/メモをiPhone上でまとめて記録できるアプリとして提供している「RICOH TAMAGO Biz Logger」と連携。バックグラウンドで音声を録音しながら、Smart Presenterで表示されたスライドとタグ付けして、後日、改めて聞き直す際などの状況において、スライドを選択することで、そのスライドで語られた音声の頭出しなどを行うことが可能。

ほかにも、外出中に自社内との急な打ち合わせがあった場合、ユーザーの私用iPhoneからプレゼンテーションを行うことができる。Wi-Fiを利用することで、音声通話を行いながらもSmart Presenterでスライドを共有することが可能だ。

社内と遠隔で会議を行うためには、Smart Presenterと連携する「RICOH Conference Center」サーバーシステムの利用が必要で、VPNを張ることで外出先との接続が始まる。PDFファイルしか利用することのできないSmart Presenterだが、同システムによってパワーポイントやドキュメントファイルからの自動変換が行われる。また、会議の予約ができるため、資料を事前に登録することも可能となっている。