ルネサス エレクトロニクスとAnalog Devices(ADI)は7月8日、ルネサスのマイコン評価ボードとADIの評価ボードを簡単に接続できるインターポーザボード「SE SPIDER-01」を開発したと発表した。

同製品は、ルネサスのマイコン評価ボードとADIのコンバータ製品などの評価ボードをシームレスに接続し、ルネサスのマイコンを通してADIのコンバータ製品などの簡単な評価を実現する。対象となるルネサスのマイコン評価ボードは「Renesas Starter Kit for RL78/G13(RSK for RL78/G13)」、「Renesas Starter Kit+ for RX63N(RSK+ for RX63N)」、ADIの評価ボードは「EVAL-AD7982SDZ」、「EVAL-AD7980SDZ」、「EVAL-AD7693SDZ」、「EVAL-AD7685SDZ」となっている。

同製品を用いることで、これまで別々に行っていたマイコンとアナログ製品の開発・評価を、製品の検討段階からアナログからデジタルまでのシグナルチェーンとして簡単に評価できるようになる。また、これまで評価ボードの評価を行う時は手作業により、ジャンパー線で接続する必要があったが、「SE SPIDER-01」では、評価環境を設定する時間を約7割短縮可能なのに加え、ノイズの発生を抑制できるため、安定した評価の値を得ることができる。

「SE SPIDER-01」には、「RSK for RL78/G13」、および「RSK+ for RX63N」に実装されている拡張コネクタJA1、JA2と接続可能なコネクタの他、ADIのSDPに対応した評価ボードと接続可能なEI3規格コネクタCN11(120ピン)が実装されている。この他、PMODに対応したコネクタ(12ピン)や、SDPには対応していない評価ボードと接続するためのピンヘッダ、さらに、追加の部品を実装するための2.54mmピッチのフリースペース、I/O電圧が異なる場合のレベル変換ICを実装するためのスペースなどの拡張部分を備えている。

今後、対応する評価ボード製品が、両社から継続して追加されていくという。