アイレップは7月5日、Googleがこのほど実施した検索エンジンアルゴリズムの更新「ペンギンアップデート2.0」の検索結果表示順位に関する調査結果を発表した。
Googleのペンギンアップデートでは、Webスパム対策を目的として品質・信頼性が著しく低いリンクなどに警告を出すようにアルゴリズムが変更された。しかしアイレップによるとこのアップデートの影響で、検索順位が下がったり、インデックスからドメインごと削除されたりするケースも多数発生しており、不安を感じている企業が少なくないという。
このようなことから、同社は2013年5月6日~6月13日に合計450種の検索キーワードを対象として、ペンギンアップデート2.0による検索結果の表示順位に関する調査を実施。
その結果、「日本におけるペンギンアップデート2.0適用に伴う検索結果表示順位の変動は軽微」という結果が出ている。国内で表示されるGoogle検索結果においては、ペンギンアップデート2.0そのものよりも、事前に実施された「"検索結果の多様性"アップデート」の方が順位変動に与える影響が強いという。
"検索結果の多様性"アップデートは、2013年5月15日(米国現地時間)に発表されたアルゴリズム変更で、Google検索結果で、同じドメインのページが表示される件数を減らす内容になっている。
また、ペンギンアップデート2.0で大きく順位が変わったWebサイトのページをURL単位で検証したところ、その多くは「商品や物件ページが在庫払底で消失または変更」「サービスページが終了または変更」といったWebサイト側のコンテンツ構成変更が順位変動の要因になっていたという。
一方、Webサイト側のコンテンツ構成変更ではなく、明らかにペンギンアップデート2.0の影響で検索結果の表示順位が大きく低下したURLも存在しており、それらのWebサイトおよびWebページには「外国語サイトへの被リンク設置」「テンプレート化されたリンク集を多数のWebサイトに掲載」「1行文章紹介の被リンク」などの特徴がみられたとのこと。
なお、今回の調査ではペンギンアップデート2.0から2週間後の6月6日に、大規模な検索結果順位の変動が観測されている。この順位変動に関するGoogleのアナウンスはなく、ペンギンアップデート2.0以降、継続的に行われている調整による変動と考えられるという。