SCSKは6月10日、米Splunkと販売代理店契約を締結し、マシンデータを解析し、障害の特定や対処を確認して対応時間を短縮できる「Splunk Enterprise」を販売開始した。
仮想化やクラウドの普及に伴い、ITシステム、マシンデータ(サーバ、ネットワーク機器、OS、アプリケーションなどのさまざまなシステムから発せられるログ等)は複雑化・肥大化の一途をたどっている。これらのマシンデータには、システムの運用管理を改善するための情報が含まれているが、煩雑なために分析・活用が困難であった。
Splunk Enterpriseは、マシンデータを収集・インデックス化することで検索・分析・可視化を可能とするソフトウェア。運用担当者は、ITシステムで発生している障害箇所の特定や対処方法を簡単に確認し、障害対応時間を短縮させることができる。
Splunk Enterpriseでは、テキスト形式であれば非構造化データも容易に取り込むことができる。ビッグデータ解析技術を用いて、大量のデータをリアルタイムに処理することも可能。サーバ1台から大規模ネットワークまで広範囲に対応するほか、複数のマシンデータを一元管理して横断的な分析も行える。多種多様なデバイスやアプリケーションに対応したテンプレートが用意されているため、導入も容易だという。
ユーザーライセンスは、「永久利用ライセンス」と「期間利用ライセンス」の2つのモデルが用意されており、必要となるライセンス数は1日で取り込むデータ量によって決まる。価格は個別見積もり。SCSKでは、今後3年で100社以上への提供を目指すとしている。