Waze、同じ目的地に向かう友達を表示

米Googleがイスラエルの地図サービス「Waze」を買収することで合意に近づいているとイスラエル紙が報じている。買収総額は13億ドル。Wazeには米Facebookや米Appleも買収交渉に乗り出したと報じられていた。

Wazeはユーザーから収集した情報を基にリアルタイムの道路・交通情報を提供するクラウドソーシング型のモバイル向け地図サービスだ。ユーザーは工事や事故による渋滞を効果的に避けられるほか、周辺で最も安いガソリンスタンドを見つけられたり、イベント情報を検索できる。対応プラットフォームはiOSとAndroid。iOS 6の標準マップアプリ問題が起こった時に、欧米において標準マップの代わりにターンバイターンのナビゲーションを提供する地図サービスとして注目された。

Wazeについては、マップサービスを強化したいAppleと、モバイルに舵を切るFacebookが買収に関心を持っていると報じられた。特に熱心だったのがFacebookであり、10億人以上のメンバーを抱えるFacebookとクラウドソーシング型のWazeの結びつきを脅威に感じたGoogleがWaze買収に参入したと見られている。

報道によると、GoogleとWazeの交渉は最終段階で、Googleは現在のWaze開発チームを維持し、少なくとも3年はイスラエルに開発拠点を置くことに合意したという。買収が成立した場合、Wazeのブランドは残され、サービスの独立性も維持されるという。