DNPアートコミュニケーションズは5月31日、イギリスの国立美術館テートの所蔵品画像データの貸出サービス「テート・イメージアーカイブ」を、6月3日より開始すると発表した。

テートは、実業家ヘンリー・テートの個人コレクションを中心に19世紀末設立された美術館で、16世紀から現代までのイギリスの美術作品を展示するテート・ブリテン、各国の近現代美術作品を展示するテート・モダンのほか、分館であるテート・リヴァプールとテート・セント・アイヴスの4館で構成されており、19世紀風景画の先駆者ターナーやラファエル前派(ミレイ、ロセッティ他)、20世紀イギリスを代表する画家ホックニー、ベーコンなど、イギリス絵画の巨匠たちの作品を所蔵することで知られている。

参考図版。[左]ジョーゼフ・マラード・ウィリアム・ターナー《ノラム城、日の出》(1845年頃)© Tate, London, 2013 / DNPartcom、 [中]ジョン・コンスタブル《フラットフォードの製粉所》(1816-17年)© Tate, London, 2013 / DNPartcom、 [右]ジョン・シンガー・サージェント《カーネーション、ユリ、ユリ、バラ》(1885-86年)© Tate, London, 2013 / DNPartcom

貸出サービス「テート・イメージアーカイブ」において貸出する画像データは、テートの代表的な所蔵品2,000点の高精細なデジタル画像データで、利用者は、DNPアートコミュニケーションズが運営するWebサイト「Image Archives」で、使用したい作品の画像の貸出を申し込み、デジタル画像をダウンロードすることができる。

利用者の希望に応じて、デジタルデータを収録したCD-Rで受け取ることができ、作品は、作品名・作者・年代・キーワード(人物、季節など)の項目で検索が可能。

画像データは、出版物(書籍、雑誌、教科書、教材など)、TV番組、ビデオ、DVDなどの映像、デジタル商品(電子書籍など)のほか、広告や商品などにも利用できる。

なお、画像利用料は、利用する用途および数量やサイズによって異なる。