伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は5月20日、同社のグループでありアサヒグループ各社にITサービスを提供するアサヒビジネスソリューションズ(NAiS)と共同で、2012年12月に稼働開始したアサヒカルピスビバレッジ(ACB)の自動販売機の収益管理システム(Sales Profit Assistant:SPA)を構築したことを発表した。

飲料業界においては、従来から自動販売機の設置台数の増加を重視した営業活動が行われていたが、自動販売機ごとの利益や投資採算を把握する仕組み作りが新たに求められるようになったという。

CTCとNAiSが構築したSPAは、自動販売機ごとに収集した売上情報や、原価や人件費などの経費情報を取り込み、5年分の損益計算書を作成し、販売機ごとの収益を管理することができる。

収益管理システムのイメージ図

ACBが保有する全国20万台以上の販売機を個別に採算管理することで、今後の販売機設置の戦略に反映させてPDCAサイクルを実現し、設置場所の開拓や設置時の費用設定などの営業施策に役立てているという。

なおCTCでは、今回のシステム構築において、同社の独自開発に寄るJAVA開発フレームワークである「G-PLUS」を活用した。これにより、製造工程の自動化による開発コスト削減と納期短縮、開発作業の標準化による品質の向上などの効果が得られたという、