enmonoは、町工場や「メイカーズ」と言われる人々が開発に必要な資金だけではなく、様々な人的リソースを集めることが出来るmakers' platform(メイカーズプラットフォーム) 「zenmono(ゼンモノ)」を5月28日にローンチすると発表した。
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「zenmono」コンセプト図 |
enmonoは2009年の創業以来、町工場の自社製品開発の経営コンサルティングを「マイクロモノづくり」という概念にもとづき実践、その中でクラウドファンディング活用を積極的に支援し、中小製造業として、2012年6月に、はじめてクラウドファンディングを活用し自社製品開発に成功したニットーのiPhone Trick Cover、そして2013年1月にケイ・ピー・ディのHealing Leafのクラウドファンドプロジェクトを支援してきた。
町工場がクラウドファンディングを活用するためには一般ユーザーが活用する際とは異なり、独自のノウハウが必要となる。同社は、さまざまなアイデアを持ちながらも、資金調達や販路の目処が立たないために、新製品開発が出来ない町工場、メイカーズ、クリエーターや伝統工芸従事者、メーカーのエンジニア、プランナー等からのニーズを鑑み、町工場・メイカーズのためのプラットフォーム「zenmono」を開発した。
開発したサービスは、町工場やメイカーズが企画した製品や、日本の伝統工芸品などのモノづくりに特化したプラットフォーム提供サービスで、従来のクラウドファンディングとは異なり、金銭的な支援以外に、マーケター(マーケティング)、セラー(販路)、メーカー(工場)、エンジニア(技術)、メンター(経営アドバイス)、スタッフ(一般的なお手伝い)など、モノづくりを事業として立ち上げるための、様々な人的資源をネット上で求めることができるサービスとなっているのが特徴。
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「zenmono」サポーターカテゴリー一覧 |
また、もう一つの大きな特徴として、仮にプロジェクトの目標金額が期限内に集まらず、プロジェクトが成立しなかった場合でも、引き続きお金以外の人的資源の支援を無料で募集しつづけることができ、共感したサポーターがzenmonoを通じてプロジェクトに参画、失敗した後でもプロジェクトをもう一度企画しなおして、再度チャレンジすることが可能となっている。
想定しているプロジェクト参加者は、これまで下請けとしてメーカーを支えてきたが、メーカーの海外移転などで仕事量がすくなくなっている「町工場」の中で自社製品を開発、販売したいと考えている中小製造業、もしくは自分なりのプロダクトを企画しているメイカーズと呼ばれるクリエーター、デザイナー、プランナー、伝統工芸従事者。