「enchantMOON」ロゴマーク

ユビキタスエンターテインメントは、手書きメモに特化し、独自OSを搭載したタブレット端末「enchantMOON」の一般発売を決定した。価格は3万9,800円。

同製品は、紙の手書きノートと同等の操作性に加えて、高度な情報処理を手軽に実現することを目的とした新設計のタブレット端末。これまでコンピュータに置き換えられていなかった紙によるペーパーワークを電子化することを目指している。この製品に内蔵された「MOONPhase」は、Android 4.0をベースとして開発された独自設計のOS。手書き文字認識をベースに構築され、同様のCPU比で5倍(同社比)の精度で、指先の細かな動きまで再現する。加えて、ペンを使っている時は書く操作だけに、指はその他の操作に集中するという使い分けが大きな特徴となっている。手書き文字は自動的に文字認識され、指で囲むことでさまざまな操作が可能となっている。

「enchantMOON」本体

この製品には、設計段階から映画監督の樋口真嗣と哲学者・思想家の東浩紀が関わっており、外観デザインはイラストレーターの安倍吉俊が担当。8インチXGA(1024×768)フルカラーディスプレイを搭載し、静電容量タッチパネルとアクティブ式デジタイザーペンで入力を行う。Wi-Fi(802.11b/g/n)対応モデルで、フロントカメラとセルフカメラを備え、バッテリー容量は5,000mAh/3.7Vとなっている。

ハンドルを折りたたむと自立する

初回限定特典「専用ペンホルダー付き本牛革ストラップ」装着時

そのほか、指で任意の部分を囲み、境界線の内側に「カメラ」または「camera」と書くことでカメラが起動。撮影した写真は、端末内で「シール」として使用できる。この「シール」機能は手書き文字やイラストからも作ることができるほか、EvernoteやFacebook、Twitterなどと連携するシールも提供される予定。JavaScript言語を用いてシールアプリを開発し、本製品に独自の機能を追加することもできるという。加えて、小学生から使用可能なプログラミング言語「MOONBlock」を内蔵し、同製品のカスタマイズを行ったり、ゲーム開発を学んだりすることが可能となっている。

なお、同製品の予約は4月23日の12:00から受付開始。予約方法は同製品Webサイトからのオンライン予約のみで、5月下旬から順次出荷される予定。初回出荷の筐体にはシリアル番号をレーザーで刻印するほか、初回限定特典として「専用ペンホルダー付き本牛革ストラップ」が付属する。また、予約開始日(4月23日)のの19:00~23:00には、東京都・五反田の「ゲンロンカフェ」にてタッチ&トライイベント「enchantMOON Night」が開催されるということだ。