日本ユニシスは4月1日、中日本高速道路(NEXCO中日本)および高速道路関連社会貢献協議会が共同で、同日より中央自動車道他のサービスエリア(SA)、パーキングエリア(PA)で運用を開始する「電気自動車用急速充電システム」へ、充電インフラシステムサービス「smart oasis」を提供すると発表した。

「smart oasis」は、電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)の充電インフラを利用するための、利用者認証機能や課金機能および充電装置の位置情報・空き情報を提供するシステムサービス。

中央自動車道他に整備拡充される「電気自動車用急速充電システム」は、NEXCO中日本が、高速道路関連社会貢献協議会の支援を得て、高速道路における電気自動車の利用環境の整備を目的に、日本ユニシスと共同で提供している。

これまで、東名高速道路および新東名高速道路の全てのSA(上下線)と名神高速道路の多賀SA(下り線)、東名阪自動車道の御在所SA(上下線)、新東名高速道路の駿河湾沼津SA(上下線)、静岡SA(上下線)、浜松SA(上下線)の計21箇所で運用されているが、今回から、中央自動車道の談合坂SA(上下線)、双葉SA(上下線)、諏訪湖SA(上下線)、駒ケ岳SA(上下線)、恵那峡SA(上下線)、長野自動車道の梓川SA(上下線)、名神高速道路の尾張一宮PA(上下線)、多賀SA(上り線)、伊勢湾岸自動車道の刈谷PA(上下線)の17箇所が増設され、「電気自動車用急速充電システム」は計38箇所にまで拡充される。なお、恵那峡SA上下線の運用開始はゴールデンウィーク前の予定。

「電気自動車用急速充電システム」設置場所

電気自動車(EV)ユーザーは、「smart oasis」によって提供されるサービスによって、NEXCO中日本管内38箇所の急速充電システムを、専用の利用者カード(NEXCO中日本管内「電気自動車用急速充電システム」)のほか、JTBグループと日本ユニシスが共同で提供する「おでかけCard」や会員制充電サービス事業者の発行する「チャデモチャージカード」、「ジャパンチャージネットワークの充電サービスカード」を用いて利用することが可能。

また、急速充電システムの満空情報などリアルタイムの状態情報を日産自動車のテレマティクスサービス(カーウイングス)やパイオニア製EV/PHV用カーナビゲーションなどで確認することができる。

「電気自動車用急速充電システム」の満空情報提供イメージ

なお、「電気自動車用急速充電システム」の利用価格は、専用の利用者カードの場合は1充電当り100円で、会員制充電サービス事業者会員などの利用料金は、各社の料金プランによる。