ヤフーとNHN Japanは3月28日、検索領域での業務提携に基本合意したと発表した。両社は今後、Yahoo! JAPANの検索サービス「Yahoo! 検索」と、NHN Japanのキュレーションサービス「NAVERまとめ」を連携させた取り組みを進めていく。
今回の提携の具体的な内容は以下のとおり。
- NHN JapanがYahoo! JAPANにNAVERまとめのデータを提供
- Yahoo! JAPANが上記データを基に、NAVERまとめ専用の検索エンジンを開発
- NAVERまとめ専用の検索エンジンとYahoo! 検索を連携。Yahoo! JAPANでのキーワード検索実行時に、同じキーワードによるNAVERまとめの検索結果を専用スペースで表示させる
- NAVERまとめ専用の検索エンジンを、NAVERまとめ内の検索システムとして導入
NAVERまとめ専用検索エンジンは、上記のとおり、NAVERまとめから提供されるデータを基に開発される。このデータには「NAVERまとめが管理しているさまざまな指標も含まれる」(NHN Japan 執行役員 島崎武志氏)と言い、単純にキーワードを拾うだけの検索エンジンよりもユーザーのニーズにマッチした情報が得られるという。
発表会に登壇したNHN Japan 代表取締役社長の森川亮氏は、「NAVERまとめは、検索という行為について、ロボットだけでなく、人の経験や趣味趣向を加味したアプローチを用意するべく始めたサービス。今回の提携により、キュレーションプラットフォームとして次のフェーズへ進めると期待している」とコメントした。
また、ヤフー 代表取締役社長の宮坂学氏は、「Yahoo! JAPANは、『課題解決エンジン』をキーワードに"世界一、日本についての回答力がある会社"を目指している。NAVERまとめとの連携により、"回答"の質は大きく向上するはず。従来から推し進めてきたOnly 1戦略のさらなる強化につながる」とメリットを強調した。
今回発表された提携の内容は2013年4月より順次進められていく予定。